WILインタビュー:アレクサンドラ・シュレイマー・パイヤンさん

アレクサンドラ・シュレイマー・パイヤンさんのインタビューをご紹介します。

スウェーデンのSwecoという大手設備設計事務所でライティングデザイン部門のマネージャーとしてご活躍です。

 

動画はこちら

womeninlighting.com

 

注)

日本語訳ですが、結構端折っている部分や間違っている箇所もあります。

あまりに違うところは修正していきますが、大まかな意訳として大目に見てお読みいただければ幸いです。

 

Q. 自己紹介をお願いします。

アレクサンドラ・シュレイマー・パイヤンといいます。

スウェーデンストックホルムのSWECOという会社でライティングデザイン部門のマネージャーをしています。

照明業界に入ったきっかけは学校である先生と出会ったことで、

その時私はインテリアデザインを学ぶ学生でしたが

「光のことを知りたいなら、ヤンショーピン大学に行くべきよ」と。

それで、ヤンショーピン大学のライティングデザインコースに進みました。

そこでの経験は素晴らしいものでしたが、第2課題だったと思うけど

船が漕ぎでたというか「・・・これだ!」って感じがしたの。

そこで2年学んだ後、もっと専門的に学びたくてコンストファク(王立美大)と

KTHの建築照明デザインコースで学びました。

ライティングデザインの仕事にはつけないだろうと思っていたけれど、

設備事務所でデザインの仕事につくことができました。

 

Q. あなたの仕事について教えてください。 

私たちのチームは都市の中の建築やインテリア、遺跡のライトアップ、橋や地下鉄の全体コンセプトなどを

手掛けています。

他分野にまたがる学際的な素晴らしいチームです。

 

 Q. あなたの「ライティングデザイン」に対する考えを教えてください。

ライティングデザイナーは視覚と物理と生物学を融合させることができる、唯一の専門性を持った職能だと言えます。

デザインテクノロジーと健康に関する知識を駆使して光にアプローチしています。

 

Q. あなたの「照明とテクノロジー」に対する考えを教えてください。

専門性という縛りから、今後より様々な分野との協働が必要とされてくるだろうと考えています。

私の会社でも建築家、ランドスケープアーキテクト、工業デザイナー、照明デザイナー、エンジニア、昼光のスペシャリストなど様々な専門家が一つのチームとして動いています。

また照明器具もいろんな意味でスマートなものになってきていますので、

単に物を見るためというだけでなくコミニュケーションツールとしても光を考えていくことが重要だと思います。 

 

Q.時間があったらどんな研究をしてみたいですか?

絶対に都市計画と昼光とのつながりについて探ってみたいですね。

私たちの都市はどんどん密度が上がっていますから昼光の利用やクオリティはますます重要になっていきます。

昼光の専門家の同僚たちにはいつも刺激を受けています。

昼光を効果的に活かすためにどんな方向に建物を配置するかを考えることで

その建物の部屋が売れやすくなったりするわけですから。

 

Q.あなたのお気に入りのプロジェクトを教えてください。

どのプロジェクトにもそれぞれのゴールや乗り越えるべき問題があるので

そうした中でチームと共にあることが何よりもまず誇らしいと感じます。

いつも自分が何を担えるかということを考える必要があると感じます。

そうですね、その中でも楽しめたのはスウェーデンの火力発電所の外観照明をやったことでしょうか。

一番チャレンジングだったのは、曲面形状を持つ建物がレンガに覆われていて

どうしたら光を均等に広げて当てていけるのかに苦心しましたね。

4年をかけてこのプロジェクトに取り組みましたが、素晴らしい経験になりましたし

一緒に頑張ってくれたチームの力なしではなし得なかったことです。

もう一つ、デザインのプロセスをとても楽しめたものが、あるプロジェクトのための特注器具のデザインです。

建築の案件とは違い、プロダクトとしての素材感や、生産性・利益についても考えなければならないので

そうしたバランスの中でいかに光源を照明器具にしていくアイデアを形づくっていくかということを学びました。 

 

Q.あなたにとっての「挑戦」はどんなことですか?

私にとって最も大きなチャレンジはいつ去るべきかを見極めることですね。

環境を選ぶことは重要です。どんな人々に囲まれているかということも。

ですから自分の価値の核となるものを長く一つところに置いていたくないし、

一つの会社に合わせるようなこともしません。 

 

Q.あなたに強く影響を与えた人はいますか?

KTHで学んでいた時が私の一つの転換点でした。

たくさんの素晴らしい経験をしましたが、中でも印象的だったのがクラスメイトのクラウディアでした。

いつも本当に本当に変わった質問ばかりしてくるの。

それとノートがすごいんです!いつもびっしりと、驚くようなスケッチがしてあった。

彼女はアリゾナの大学でライティングコンセプトラボに属していて、それからKTHに来た学生でしたが

いつも刺激を受けたし、とても仲良くなりました。

それから同じくらい大事な友人がもう一人、ARUPのシャブナム。

彼女たちが一番の友人でいてくれて本当に恵まれてると思う。

光やアイデア、業界についてなどあらゆることを話し合っていましたね。

それともう一人かかせないのが、建築家のヘリアムです。

自身のスタジオを開いて仕事をしていますが、とても聡明なだけでなく、ビジネスのことをよく知っています。

一緒に仕事をしていて、いつも驚くような刺激をもらっています。 

 

Q.あなたのインスピレーションの源はどんなことですか?

光に毎日インスピレーションを受けています。

私にとってのポイントは光がどのように放たれて、どのように反射して空間を形作るのか。

ライティングデザイナーは写真家と似ているところがあるかもしれません。

写真家のように、光の反射や瞬間を捉えていろんな光景を自分の中に積み重ねていくの。 

 

Q.「WOMEN IN LIGHTING」について思うことを教えてください。

まず、まだ女性には男性ほど多くないシチュエーションですが

女性が基調講演や質問を受けることが増えていくと信じています。

仕事において女性はおそらくスキルの高さや、揺るぎない自信を求められているように感じることが多いと思います。

私もそうですから。でもそうしたものを手にするためには挑戦していくしかない。

私もプロジェクトの依頼がきたら呪文みたいに「男ならどうするか」って考えることがありますし。

これさえやれば完璧なんてことはないと私は思っているので、ただただ挑戦を通して学び続けるのみです。 

 

Q.最後にメッセージをお願いします。

ビジネスを知ること。

それがどんなふうに動いているのかを知ること。

自分がどのように会社の利益になるのかを知ること。

この3つのどれがわかっていなければ、いくら良いライティングデザインができても不十分と感じます。

自分の専門性と、ビジネスを理解することが重要です。

あなたがビジネスやチームや会社の成長にとってどんな機会をもたらしているのかをよく考えてください。

それからライティングコミュニティーに入ること。

仕事に活力を与えてもらえますし、意見交換もできる。

そして自分の周囲の人、自分のおける環境を注意深く選ぶこと。

最後に国や国際的なライティングデザイナー協会の認定を受けることですね。